2018年08月17日
葬儀と一言で言っても様々な宗派や宗教があり、それぞれに特徴があります。故人が信仰していた宗教の作法に基づいて葬儀を挙げる必要があるので、各宗派や宗教ではどのような作法があるのか知っておくと役に立ちます。
ここでは日蓮宗に関する作法について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。日蓮宗では南無妙法蓮華経と唱えるこが大切な修行だと考えられているので、葬儀でもこの題目が何度も唱えられます。この宗派独自の儀式として開棺と引導と呼ばれるものがあります。
開棺では棺の蓋をたたきながら僧侶が読経して、供え物を祭壇に捧げます。また引導とは僧侶が仏具を振りながら引導文を読むという儀式です。引導の儀式を行うことで、故人は仏様に出会うことができます。焼香は3回行うことが正式ですが、一般の参列者が行う回数は1回から3回で良いと言われています。
香典の不祝儀袋の表書きには御霊前あるいは御香典という文字を書き、四十九日の法要で渡す香典の表書きには御仏前あるいは御香典と書きます。たくさんの葬式業者があるのでどれを選ぼうかと迷うかもしれませんが、選ぶときには日蓮宗の作法を良く知っているところにすると問題なく執り行うことができます。